「自分はどういう人生を歩みたいのか」を考えることを止めてはいけない
こんにちは。終活カウンセラー1級の林太郎です。
テレビのディレクターをしたり、終活ビデオを作ったり、個人や企業のブランディングの相談に乗ったりしています。
おととい、久々に、ふらっと映画館を見に行ったのですが、なんとなく惹かれた、『ノマドランド』という映画が、終活にも関係があり、すごかったので、ご紹介させていただきます。
#ここ数年で一番いい作品じゃないのか?
アメリが舞台になっているんですけど、主人公の60代の女性は 旦那が亡くなり、一人暮らしとなります。
夫の勤めていた会社の寮に住んでいたものの、倒産してしまったため、引っ越すことに。そこで選んだ家が、キャンピングカーでした。
ノマドというのは、『放浪の民』という意味です。
定住するのではなく、場所や時間にとらわれない生き方をする人。
この映画は、家を持たない人の生活のリアルを、ただただ映像で流しています。
#日本で言うと、浮浪者の生活をドキュメンタリーで密着する感じですかね
60代の女性が、次から次へとキャンピングカーで自然の中を旅し続け、お金に困ったらバイトをして、モノに困ったら同じノマド(放浪の民)の方々と物々交換したりして、助け合って生きていくという生活を送るんですね。
星や川、山脈などの、自然豊かな舞台をダイナミックで美しく描かれています。映画の途中で、こんな生活もいいなぁって思ったりもしました。
しかし、映画では病気になるノマドの友達がでたり、子供たちから一緒に過ごして欲しいと言われるノマドの方がでてきたりと、途中でノマド生活を断念する人たちも結構いて、様々な人間模様、心情、人生の歩み方が描かれています。
この映画を見て、自分自身の最後をどのように迎えるのか。いや、どのように迎えたいのかという事を考えさせられました。
もちろん映画には、一般の生活をしている方の生活も描かれています。結婚して、一軒家を持って、孫などの家族と共に暮らすという生活ですね。その生活をしている人は、主人公の姉なんですね。姉はいい生活を送っているように見えるんですが、その姉はノマド生活をしている妹をとても羨んでいる。
人にはいろんな生き方があります。放浪する人の生活、家にいる生活、様々だと思いますが、時間や人に流されて、生きていくよりも、自分自身で覚悟を決めて生き方を決めないと、幸せじゃないのかなって思いました。
というのも、一度しかない人生ですし、自分の人生なのに、他人の人生を生きてもしょうがないと思うんですよね。
そういった意味で、キャンピングカーで夜空や渓谷などの自然を楽しみながら生活するのも、選択肢の一つとしてはいいのではないかなと思いました。
すごく地味な映画でしたが、とても心に残る作品でした。
今日も素敵な一日をお過ごしください。林太郎でした。