高齢者が寄席を見に行く理由
こんにちは。終活カウンセラー1級の林太郎です。
テレビのディレクターをしたり、終活ビデオを作ったり、個人や企業のブランディングの相談に乗ったりしています。
昨日、久々に寄席に行ってきました。寄席は、昼の部と夜の部があり、4時間くらいの間に、多くの噺家や芸人たちが、入れ替わり立ち代わり舞台に立ちます。そこで、与えられた15分くらいの時間で、客席の人々に笑いや癒しを与えてくれます。
昨日行った、浅草の演芸ホールでは、コロナ禍ということもあり、感染対策で1階席239席のうち半分が使われていませんでした。つまり、自分の隣の席は誰もいないので、悠々と座れたんですね。満席という形でしたが、とても快適でした。
寄席は3000円を払うだけで、次々とプロの話を聞くことができるんですね。ですので、言葉を扱うプロの話が、何通りも見ることができます。すごくお得なんです。
ここに集まっている方々の90%以上は高齢者と呼ばれている人々でした。
なぜ高齢の方が集まってくるのか。
やはり、わかりやすい話が多いんですね。登場人物は自分の人生のどこかで、一度は出会ったことのありそうな人が多く、感情移入がしやすい。なおかつ、プロの噺家がお話をするので、聞き取りやすい。しかも、ゆっくりと丁寧に心地の良いリズムで語ってくれるので安心感があります。話し方の勉強にもなります。嘘か誠か、大手の経営者なども良く聞いているそうです。
落語って、毎度、同じ話をしても何度でも見ていられるんですよね。一度聞いたと思っても、その時その時のお客さんの状態や噺家の状態で、毎回変わってくるのも魅力の一つです。しかも、水戸黄門のような安心感がある。悪代官が町人をいじめて、助さん格さんが懲らしめて、印籠を出す。この安心感が、高齢の方を惹きつけているんだと思います。
内容を知っていて、必ずオチがあって笑える、そして安心してみられるものが人気になるというのも納得がいきます。
#安心しすぎて寝ている高齢者もチラホラ
そんな中、一つ気づいたことがありました。
僕は、多くの人たちのために働きたい。人の役に立ちたい、喜んでもらいたいと思ってV T R作りなんかを行なっています。
働いている多くの方々もそうだと思います。ラーメン屋さんだと、お客さんに美味しいラーメンを食べて喜んで欲しい。洋服屋さんだと、お客さんに納得してもらういい洋服を提供したい。美容院だと、お客さんが喜ぶ素敵な髪型にしたいなどです。
噺家さんたちも、同じで、お客さんに笑ってもらいたい。喜んでいただきたい。ということで、馬鹿馬鹿しい話を真剣にしているんだと思います。
ここでの共通点は、「人々を喜ばせる」ということです。
「働くということは、人に喜んでもらうこと」ということを改めて教えてもらいました。
そして、喜んでもらう手段は、
「モノを提供する」ことだけではなく、
「言葉を提供する」というものもあるんだなって思いました。
そして、どんなことでも、喜んでもらうことは働くということなんだと思います。
働くことで「ありがとう」という、言葉をいただき、それを励みにまたまた、頑張って働く。それの繰り返しなんですよね。
喜んでもらうっていうことが報酬で、お金はそれに付随するもの。おまけのようなモノだと思って、働いていれば、お金とうまく付き合っていけそうな気がしました。
以上で〜す。今日も素敵な1日をお送りください。林太郎でした。