終活とは何か 〜なぜ 終活が必要なのかを考える〜
こんにちは。終活カウンセラー1級の林太郎です。
テレビのディレクターをしたり、終活ビデオを作ったり、個人や企業のブランディングの相談に乗ったりしています。
今日は、終活とはなんなのかについてお話しします。
「終活とは」ということで、終活カウンセラー協会のテキストの最初にこう書かれています。
「人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ今をよりよく自分らしく生きる活動のことを終活と言います。」
ちょっと、意味が分かりにくいので、詳しく解説します。
終活をするにあたり、大きく6つやらなくてはならない事があります。
「介護、保険、年金、遺言、相続、葬儀」の6つですね。
#6つの項目については他でまたお話しします
#「6つもあるのかっ、面倒臭いな」「終活するの面倒だな」って思わないで!正直、簡単です
なぜ、終活をする必要があるのか、
僕は40歳で、平均寿命を考えると、まだまだ人生のど真ん中なんですけど、
テレビの報道ディレクターとして、日本全国の災害現場、被災地、事件現場などに行くと、多くの方が亡くなっているのを目の当たりにします。
そこで出会う言葉、
「まだ、30歳なのに」「まだ、60歳なのに」「まだ、お若いのに」
その次に聞く言葉は、
「まさか、こんなことになるとは」
まさか、まさか、まさか・・・まさかの言葉ばかりです。
僕を含め、人はいつ死ぬかわかりません。
でも決まっていることは、
①人は必ず死ぬ
②人はいつ死ぬのかわからない
③人生は一度きり
#©️田坂広志多摩大学名誉教授
一度きりの人生をいかに充実して終わらせるかという事の手段の一つが終活なんですね。
終活を行う理由は主に2つあります。
【終活を行う理由①】家族や他人に迷惑をかけない
自分がいつ寝たきりの状態になるかわかりません。僕も明日、事故に遭って意識がなくなってしまう可能性もあります。
そうなったら、困るのはやはり身近にいる人たち、主に家族や親族です。
多くの人たちは、家族や知人に迷惑をかけたくないという思いがあります。
終活をしていないと、やっぱり迷惑をかけることとなるんですね。
例えば介護に関して。自分でどのような介護を望むのかを意思表示をしていないと、家族や知人は大いに悩むでしょう。家族や知人は本人の意思を尊重したいはずですが、当の本人の意識がなければ、聞くこともできません。
保険に関して言えば、保険にきちんと入っていなければ、立て替えるのは家族や知人です。
そのように、他の人たちに迷惑をかけたくないと思っていても、終活をしていなければ、どうしても迷惑をかけてしまいます。
そのような事を防ぐためにも、元気な今だからこそできることをやる必要があるのではないかと僕は思っています。
#自分が残された立場になったら色々と考えるの面倒ですよね
#少なくても僕はイヤです
【終活を行う理由②】自分の人生をより良いものにしていく
アルバムとかを整理すると、今までお世話になった方々が写真に写されています。
「あの時は楽しかった」「綺麗な景色だったな」
というように、思い出に浸ってしまいます。
辛いこともあったと思いますが、過ぎ去ってみればいい思い出です。
みなさんは、生まれてから今まで、素晴らしい人生を送ってきました。
#20歳だからとか、80歳だからとか年齢は関係ありません。
そんな、素晴らしい人生を終活をすることで振り返り、今後の人生をより良いものにするために終活が必要なんです。
例えば、自分自身を振り返ることで、お世話になった人がいることを思い出します。仲が良かった人を思い出します。
「あ〜○○さんは今何をやっているんだろうか」「あ〜△△さんにはお世話になったなぁ」
寿命には限りがあり、人生で出会う人というのは限られています。
#毎日人に会うことだけに徹しても世界60億人全員には会えない
自分の人生を棚卸しする終活をすることで、もう一度会いたい人や、行ってみたいところ、やってみたかった事を確実に思い出せます。
そうなると、限られた人生の中で、これからどういった事がしたいのか、するべきなのかがわかってくると思います。
終活は、暗いものでも縁起が悪いものでもない
「素晴らしい人生を、さらに素晴らしいものにする」ためのものなんです。
では、何から始めたらいいのか?
全然、難しくありません。
エンディングノートをただ書くだけ。
次回は、エンディングノートについて書きます。